天鳳牌譜解析(1) 巡目ごとのシャンテン数と有効牌の枚数
はじめに
n番煎じですが巡目ごとのシャンテン数と有効牌の枚数を調べました。対象とした牌譜は2016年から2018年に行われた鳳凰卓東南戦の全牌譜です。前回の記事で2011年からの全牌譜を対象にする予定と書きましたが、統計をとるための変数がオーバーフローしたので直近3年分に変更しました。全ての局面を解析対象とするため、この量の牌譜でもシャンテン数と有効牌の枚数の変化の特徴をつかむためには十分であると思われます。
冒頭でn番煎じと述べましたが、付け加えるならその計算時間についてではないでしょうか。実際に解析に要した時間は約40分で、一般的に高計算コストのシャンテン数・有効牌計算を短時間で行うことができています。実行環境等の条件は後述します。
計算条件
結果
所要時間
36分44秒
手牌枚数が3N+1枚の局面のシャンテン数
- 配牌直後を0巡目とし、以降の打牌・鳴きごとに巡目を加算する
手牌枚数が3N+2枚の局面のシャンテン数
- ツモ・鳴きごとに巡目を加算する
手牌枚数が3N+1枚の局面の有効牌
- 配牌直後を0巡目とし、以降の打牌・鳴きごとに巡目を加算する
おわりに
シャンテン数と有効牌のグラフの曲線が滑らかに変化しているため、この変化が起きる理由を数式で説明することができそうです。