tomohxxの日記

麻雀プログラミング

麻雀と合同式

はじめに 以前から考えていたことを記事にまとめておきます。麻雀は一言でいうと面子と雀頭を集めるゲームです。数牌の面子には順子と刻子があり、これらを構成する牌の数字の和はともに3で割り切ることができます。例えば123mならば牌の数字の和は6であり、…

天鳳牌譜解析(6) 期待最終順位

はじめに 今回は天鳳の牌譜を使用して期待最終順位を計算します。期待最終順位とは、一局の開始時点の得点などを基に予測されるゲーム終了時点の順位のことです。似たような概念が複数の麻雀AIで採用されています。 麻雀AI 開発者 関連する論文 爆打 水上氏 …

天鳳パケット解析

はじめに 本記事にはマナー的にグレーな内容が含まれます。もし「掲載すべきではない」との意見が寄せられた場合、直ちに削除する予定です。今回は天鳳のパケット解析を行います。きっかけは以下のツイートです。【Flash版Web版】ゲーム画面のSSL化を進めて…

天鳳牌譜解析(5) 有効牌の残り枚数

はじめに この記事では有効牌の残り枚数について考えます。先日Twitterである方と議論をした際に、有効牌を引く確率が局を通じて一定になるかという話題が出ました。この話題からは少しそれますがこの機会に有効牌の残り枚数について調べてみようと思いまし…

Suphx論文を読んだ感想など

はじめに 先日、Microsoftが開発した麻雀AI「Suphx」の論文が公開されました。天鳳で最高十段に到達したという強さが麻雀以外のコミュニティでも話題となりました。その強さゆえ麻雀研究界隈に与える影響は大きいと思われます。今後、Microsoftが囲碁でのAlp…

麻雀AI開発(1)

はじめに 今回から何回かに渡って自作麻雀AIについて書きます。最初に開発に至るまでの経緯を述べます。これまでにシャンテン数計算アルゴリズムと有効牌・不要牌計算アルゴリズムを開発してきました。そして最近、悲願であった一人麻雀における和了確率を計…

天鳳牌譜解析(4) リーチが通った時点で裏ドラが乗る確率

はじめに 天鳳牌譜解析の4回目です。今回はリーチが通った時点で裏ドラが乗る確率を調べました。具体的には、リーチをかけて通った後、裏ドラをめくって乗っているか確認するという作業を牌譜解析の中で行いました。この確率は、リーチ後にあがった時点で裏…

天鳳牌譜解析(3) 配牌時シャンテン数別和了率

はじめに 今回は配牌時シャンテン数別和了率を求めます。これまでの牌譜解析と同様に、過去に天鳳で行われた牌譜を解析し以下の和了率を求めます。ただし、あるシャンテン数の手牌が与えられたときにあがれる確率を予測することを目的とします。そこで統計学…

天鳳牌譜解析(2) あがりについての統計

はじめに 天鳳の鳳凰卓でのあがりについて、役の出現率や符と飜の分布を調べました。 対象牌譜 2018年に天鳳鳳凰卓東南戦で行われた牌譜 結果 あがりの回数 役満以外 役満 合計 1559109 1426 1560535 役の出現率 役 出現率 役 出現率 赤ドラ 43.0% 四暗刻 0.…

多面待ちの解析(固有形理論)

はじめに この記事では多面待ちと密接な関係がある固有形理論について解説します。本来なら和了確率の記事と同様に数式を使って厳密に議論したいのですが、数式は登場させずに、固有形とは何か、多面待ちにはどのような種類があるのかについて考えます。この…

天鳳牌譜解析(1) 巡目ごとのシャンテン数と有効牌の枚数

はじめに n番煎じですが巡目ごとのシャンテン数と有効牌の枚数を調べました。対象とした牌譜は2016年から2018年に行われた鳳凰卓東南戦の全牌譜です。前回の記事で2011年からの全牌譜を対象にする予定と書きましたが、統計をとるための変数がオーバーフロー…

天鳳牌譜解析(0) 概要

はじめに 天鳳牌譜解析プログラムを作成したので色々な統計値を計算してみようと思います。 牌譜の入手方法 下記のサイトを参考に牌譜(mjlogファイル)を入手しました。 麻雀牌譜解析のすすめ byほしきゅー 麻雀にどんよくです:天鳳牌譜解析をはじめたい人へ …

このブログについて

はじめまして、tomohxxといいます。 麻雀についてのアルゴリズムとプログラム、そしてその応用としてAIを開発しています。 これまでQiitaとGitHubに開発したプログラムを掲載してきました。例えばシャンテン数計算アルゴリズムがあります。 qiita.com github…